ヘアケア

石鹸シャンプーで挫折しないために気をつけたい3つのポイント

初めて石鹸シャンプーを使ったとき、普通のシャンプーとの違いにとまどう人は多いと思います。

洗ったあとに髪がきしむ、べたつくなどの理由で、使い始めてみたけれど挫折してしまった、という話もよく聞きます。
(私も挫折した経験があります)

「頭皮や髪の毛へ優しいから使いたい、だけどうまく使えない!」
そんな方のために、石鹸シャンプーを使えるようになった(かもしれない)私が、石鹸シャンプーで挫折しないために気をつけるポイントをまとめました。

これから石鹸シャンプーを試してみたい、挫折したけどまた使いたい、という方は参考にしてみてくださいね。

私も石鹸シャンプーに挫折しました

私が石鹸シャンプーに挫折した理由は、べたつきです。
抜け毛が減る?石鹸シャンプー初心者が知っておきたいメリットデメリット」に書いたとおり、石鹸シャンプーでよく起きる問題は、

・フケ
・きしみ
・べたつき
・頭皮の匂い

ですが、私の場合はべたつきがひどく、

・シャンプーで髪を洗っている最中に、指が通らず、手ぐしで髪が抜ける

・ドライヤーで髪を乾そうとしても、髪に何か(おそらく石けんカス)が付着したような感じで、なかなか乾かない

・べたつきのせいで、指でもブラシでも髪全体の抵抗感が大きく、髪を引っぱる力が強くなるため、大量に髪が抜ける

・ブラシに異様に石けんカスが残る

という状態でした。

洗面台に散らばった抜け毛を見たとき、
「これ毎日続けたら、今より薄毛になる!」
と、トラウマになりそうなレベル。
さすがにムリと思い、LUXに逆戻りです。

そのショックが薄れたころに再び挑戦しては挫折、を数ヶ月繰り返してきました。

石鹸シャンプーの最適温度は40℃以上

石鹸シャンプーをするときは、お湯の温度が高いほうが洗浄力が上がります

理由は石鹸の原料。

石鹸シャンプーの原料は主に石けん素地ですが、石けん素地が何からできてるかまでは、あまり気にしないですよね。

石けん素地の原料は、牛脂、ヤシ油、パーム油、パーム核油、オリーブ油など、動物や植物から採れる油脂です。

例えば、牛脂なんかはよく目にすると思いますが、白いカタマリです。
牛脂を水で洗い流そうとしても、ほとんど流れません。

油脂から作られた石鹸もそれと同じ。

そのため高い温度のお湯でよく洗い流さないと、石けんカスが残りやすく、べたつきを感じやすくなってしまいます。

油脂によって溶けやすい温度が違うので、常温で液状を保つようなオイルで作られた石鹸を選んでみるのも良いかもしれません。

石鹸でよく使われる常温で液体の植物性脂肪油は、
・ヤシ油(パーム核油)
・オリーブオイル
・椿油

私が使用しているシャボン玉 無添加せっけんシャンプーは、椿油をカリ石ケン素地の原料に使用しています。

リンスは洗面器に溜めてしっかりすすぐ

石鹸シャンプーを成功させるポイントとして重要なのはすすぎです。
大抵のサイトでもしっかりすすぎましょうと書かれています。

しかし「しっかりすすいでいるのにべたつきがひどい!」と感じている人は多いんじゃないかと思います。
(私もそうでした)

しっかりすすぐ、というのはどうしても主観的になってしまうので、

・どんな風に
・どれだけの時間

すすげばいいのかは、人によってまちまちなんですよね。

特にそれまで普通のコンディショナーを使っていた人だと、間違いやすいと思います。

リンスの時間はシャンプーよりも長くなる

普通のコンディショナーの場合、ささっと髪につけるだけ(しかも頭皮にはつけない)で、シャワーで流してしまってもそれなりに効果を感じられると思います。

石鹸シャンプーのリンスは、それとはまったく別ものです。

  1. リンスを直接髪に塗りつけ、しっかり揉み込む
  2. 洗面器の半分くらいにお湯を溜め、リンスを入れて、そこですすぐ

石鹸シャンプーでは、石鹸でアルカリ性になった髪を酸性のリンスで戻すため、時間がかかります。
※メーカーによっては、すぐに流さず、3分ほど時間をおいてね、というところも

また、石鹸カスが残りやすいのは根本に近い部分です。
そこを重点的にすすぐためにも、洗面器にお湯+リンスですすぐのがポイント。

根本付近についている石鹸カスを溶かしていくイメージだと、やりやすいと思います。

リンスからクエン酸に変える手もあり

いろいろな口コミを見てみると、
「シャンプーと合わせてリンスを使ってもダメだったけど、リンスの代わりにクエン酸を使用したらサラサラになった!」
という意見もあります。

リンスをクエン酸にすれば、リンスボトルは必要なくなります。
さらに固形石鹸に変えれば、身体も髪もそれ1つで洗えるようになってシンプルになりますね。
お風呂スペースがすっきりしますね。

こちらは小さな容器に入っているので使いやすいです。
とりあえず少量から試してみたい人におすすめ。
ドラッグストアにも売ってます。

石鹸シャンプーで普通のリンス、コンディショナーはダメ?

石鹸シャンプーをしたとき、きしみが気になって、普通のリンスやコンディショナーを使いたくなってしまうことがあるかもしれません。

石鹸シャンプーできしむ理由は、髪がアルカリ性になりキューティクルが開くためです。
開いたキューティクルを閉じるためには、酸性リンスを使う必要があります。

一方、普通のリンスやトリートメントは、シャンプーで起きる静電気を防止するために使うものです。
(ブラッシング後に髪が静電気が起きて絡みやすいのは、静電気が原因)

石鹸シャンプーのあとに普通のリンス、コンディショナーを使っても、手触りはサラサラするかもしれませんが、石鹸シャンプーの良さを感じることはできません。

むしろ髪が痛む原因になるのでやめたほうがよいでしょう。

住んでる地域の水質が影響していることも

石鹸は、水に含まれているミネラル分に出会うと石鹸カスに変化します。
そのためミネラル分の多い硬水だと、石鹸カスができやすくなります。

日本の水は海外ほどミネラル分が多くないですが、住んでいる地域によっては影響があるかもしれません。

「え?日本国内でも地域で違うの?」と思いますよね。

私も普通に生活をしてて、水質なんて気にしたことがありませんでした。
しかし念のため、自分の住んでいる地域の水質を確認してみると・・・まさかの硬水。

もし、どんなにすすいでも石鹸カスがつくよ!という方は、住んでる地域の硬度を確認してみては。

こちらで自分の地域の水質を確認することができます。
【ソフトウォータークラブ】全国平均硬度ランキング

もし自分の住んでいる地域が硬水だった場合、どんな対策をすればいいでしょうか。
まさか軟水の地域に引っ越すワケにはいきません(笑)

比較的簡単にできる対策は2つ。

軟水器を使う

軟水器とは、自宅の水を軟水にするため機器です。

硬水はミネラルが含まれているため、もともとそれ自体で、肌がつっぱったり髪がパサパサしたりすることがあります。

それに対し、軟水は肌や髪にも優しく、身体や髪を洗っても影響はほとんどありません。
そのため、お水にこだわる方はウオーターサーバーで超軟水を選ぶこともあります。

お風呂で使う用の軟水器は大きめのものが多いですが、こちらはなんとシャワーヘッド型の軟水器。

軟水器にしてはかなりお手頃な価格で、お手軽に使えるので、肌や髪に良いものを使いたいという場合は、検討してみてもいいかも。

耐硬水性の石鹸を選ぶ

もっと手軽にできる方法は、耐硬水性の石鹸を選ぶことです。

ヤシ油(ココナッツ)やパーム核油でできた石鹸は、耐硬水性が良いと言われています。

また、硬水の国で作られる石鹸は、硬水でも快適に使えるよう作られています。

・サボン・ド・マルセイユ(フランス)
・BWS(インドネシア、バリ)
・パトーニス(ギリシャ)

これらの石鹸は、耐硬水性が良いと考えられます。
(実際、これらの石けんは原料油脂に、耐硬水性が良いヤシ油が高比率で使われている)

石鹸シャンプーで挫折しないために気をつけたい3つのポイントまとめ

石鹸シャンプーで挫折しないために気をつけたいポイントは、

・石鹸シャンプーの最適温度は40℃以上
・リンスは洗面器に溜めてしっかりすすぐ
・住んでる地域の水質を確認する

私もこれらのことを知ってから、石鹸シャンプーのトラブルがなくなりました。

これまで石鹸シャンプーに挫折した経験がある方も、ぜひこれらのポイントに気をつけてみてくださいね!