女性ホルモン

働く女性は男性ホルモンが増える?【オス化】

「バリバリ働く女性は男性ホルモンが増える」という話、聞いたことありますか?

女性の「オス化」などとも言われ、実際に「気づいたらヒゲが生えていた」「薄毛が気になりはじめた」という経験をした人も。

女性らしくありたいと思う人にとっては恐ろしいことですよね。

しかし、ストレス社会で忙しく生きる女性のまわりには「オス化」の原因がたくさんあります。

どうして男性のようなヒゲが生えてしまうのか?

「オス化」を食い止めるにはどうしたらいいのか?

今回は「オス化」の原因・「オス化」しやすい人の特徴・その対策をご紹介していきます。

精神的ストレスや不規則な生活でホルモンバランスが崩れ、男性ホルモン優位に

「オス化」といっても男性ホルモンが大量に分泌されるわけではありません。

実は女性の体内にも「テストステロン」などの男性ホルモンが少量あります。

女性だけど男性ホルモンが多いのかも…どうしたらいい? 女性ホルモンの一つ「エストロゲン」は、年齢とともに急激に減少し、相対的に男性ホルモンの影響を受けやすくなります。 女性が男性ホ...

男性ホルモンと女性ホルモンは綱引きしあっているような関係にあり、女性ホルモンが減ることによって男性ホルモンの作用が強く出てしまうのです。

男性ホルモンは皮脂の分泌を促します。
そのため、女性ホルモンが減ることによって男性ホルモンの働きが強くなると、肌がオイリーになったりニキビができやすくなったりします。

そして男性ホルモンの作用が優位な状態がつづくと、ヒゲが生えてきたり、薄毛になったりするのです。

女性ホルモンには”美のホルモン”と言われる「エストロゲン」、”母のホルモン”と言われる「プロゲステロン」などがあります。

このうちエストロゲンは女性の肌や体、そして精神を若く健康に保つ働きを持っています。

皮膚や血管、骨などを丈夫に保ち、脳の働きを維持する作用を持っていて“人体で最大の抗酸化物質”とも呼ばれているのです。

そのためエストロゲンが減ってしまうと、その影響を受けている女性の髪は細くなったり薄くなったりします。

女性ホルモンが減ると薄毛になる?増やすことはできるの?私が薄毛になった理由は、年齢的な影響が1番大きいと思っています。 今回は女性ホルモンが減ると薄毛になるのか?女性を増やすためにはどうしたらいいのか?について調べてみました。...

女性ホルモンの分泌が乱れてしまう原因として、

ストレス
食事のバランス
睡眠

などがあり、職場環境に影響されるものが多いです。

仕事のストレス

ストレスはホルモンバランスが崩れる一番の原因です。

女性ホルモンは脳の「視床下部」の指令を受けて、卵巣から分泌されます。

しかし過度なストレスにさらされると、視床下部が機能しなくなり、女性ホルモンが正常に分泌されなくなってしまうのです。

また、ストレスを感じた時にそれに対抗するため、脳はコルチゾールという抗ストレスホルモンを分泌するよう指令を出します。

しかしこの指令は男性ホルモンの分泌も促してしまう作用があるのです。

終わらない仕事や人間関係、緊張感など、女性が抱えるさまざまな仕事のストレスはホルモンバランスに悪影響を及ぼしてしまいます。

長時間労働で食事のバランスが悪い

仕事が忙しすぎて家に帰ったらヘトヘト。
残業や疲労で食事を作る時間も体力もない、という方も多いと思います。

忙しいとついついコンビニ食やポテトチップスなどのスナック菓子、お惣菜の揚げ物など、脂っこい食事が多くなってしまいますよね。

しかし、体づくりの基本である食事は、女性ホルモンに与える影響も大きいです。

コンビニ食などに含まれる、保存料などの添加物が体内に入ると、肝臓が解毒をはじめます。
しかし普通の食材よりも肝臓が酷使され疲弊してしまうので、解毒作用はだんだんと低下していきます。

そして体内に悪いものがたまってしまい、ホルモンが正常に分泌されなくなる危険性があるのです。

また体内に入った油は酸化します。
それを肝臓で解毒する際に多量の活性酸素が発生します。

活性酸素は卵巣の細胞に直接ダメージを与えて、ホルモンの産生に影響を及ぼしてしまうのです。

長時間労働で睡眠不足

残業が多くなると、それだけで家に帰ってから寝るまでの時間が少なくなります。
女性は男性に比べて、身支度やスキンケア、ヘアケアに時間がかかる上に、家事の負担も大きくなりがち。

日本の働く女性は世界で一番寝ていないそうです。

まじめで頑張りやすい人は結果的にオス化してしまいがち

まじめで頑張り屋さん。
神経質で完璧主義。

仕事ができる女性、多忙な職場の女性にはこういった気質を持つ人も多いのではないでしょうか。

しかし、それはストレスに侵されやすい人の特徴でもあります。

30代、40代の働く女性は、職場での責任も増えて、上司・後輩との人間関係などストレス要因に囲まれて働いています。

そして同時に、年齢的に女性ホルモンの分泌がだんだんと減っていく時期でもあり、体にいろいろな変化が現れやすいのです。

まじめで頑張り屋さんの人は、疲れていてもストレスを感じていても「もっと頑張らなくちゃ」と考えがち。

また仕事に没頭するあまり、自分の体や心と向き合うことなく体の不調に気づけなかったり、無視したりしがちです。

ストレスを上手く解消してあげないと、脳の視床下部の機能が低下して女性ホルモンがでなくなります。

そして気がつけば「オス化」してしまうのです。

どうやってオス化を防ぐ?

香りでストレスを和らげる

ストレスを上手に減らすにはどうしたらいいのでしょうか?

ストレスの原因である今の仕事や環境を変えることはできないし、残業を減らすことも状況的に難しそう・・・。

そういう場合は、環境に変化をもたらすために「新しいことを取り入れてみる」という案があります。

いい香りのアロマを買ってリラックスできる環境をつくるのも1つのいいアイデアです。

女性ホルモンは香りとも密接な関係にあると言われています。
アロマテラピーに使われる精油の中には、女性ホルモンの分泌を促したり、バランスを整えたりする効果を持っているものもあります。

イランイランやカモミール、ゼラニウムの香りがおすすめです。

リラックスしてココロとカラダのバランスを整えましょう。

長時間労働が避けられないなら家事を外注するという選択も

また、残業続きでとにかく時間がない、まともな食事がとれない、という場合は「家事代行」を取り入れるというのも手です。

仕事でクタクタになのに、帰ってから料理を作って、食べて、後片付けをして・・・というのは大変なことですよね。
できあいの物を買ったほうがお手頃だしおいしいし、と料理を作るモチベーションが上がらないのもわかります。

ストレスを減らそうと家事も仕事も頑張って、さらにストレスになってしまっては逆効果。

そこで家事を外注してみる、というのも解決策のひとつです。


夜ごはんどうしようかな・・・と考える必要がない。
冷蔵庫の残り物でレシピを検索する必要もない。
家に帰ったら温かいご飯ができてる。

それだけで嬉しくなりますよね。
仕事でヘトヘトになっていても、キチンとした食事をとれるようになるので、身体にも良いです。



もちろん食事だけじゃなく、苦手な掃除や洗濯を外注することだってできます。

今までやりたいと思っても、時間がなくてできなかったことはありませんか?

そもそも現代の女性は、仕事、妻、母とたくさんの役割を持っています。
そんな女性にとって時間はなによりも貴重なもの。

毎日の家事をプロにお任せすることで、純粋に自分の時間が増えます。

できた時間で

趣味の映画鑑賞を楽しむ。
ゆっくりお風呂につかってリラックスする。
自分と向き合う時間を持ってみる。
たっぷりと睡眠をとる。
瞑想する。
家族やパートナー、友達とコミュニケーションをとる。

などなど、やりたかったことができます。

今はネットでも簡単に予約できるようになったので、家事代行のハードルが低くなりました。
一人で頑張りすぎず、人に任せられることは人に任せて自分をいたわってあげてくださいね。

まとめ

女性の男性ホルモンが増える「オス化」とは、現代女性が抱えるさまざまな要因によって女性ホルモンが上手く分泌されなくなり、男性ホルモンの作用が強く出てしまうこと。

男性ホルモンが増える原因は、

・ストレス
・食べ物のバランス
・食品の添加物
・睡眠不足

ホルモンバランスを整えて「オス化」を防ぐには

・適度なストレス解消
・規則正しい生活
・栄養バランスのとれた食事
・十分な睡眠時間

これらを実現するために、
「環境を整えるための新しいこと」
「家事代行などを利用して自分のための時間をつくる」
を取り入れてココロとカラダを整えましょう。