女性の薄毛治療方法

漢方は保険適用できる?

苦いけど体によさそう、体質から改善できそう、副作用が少なそうな「古来からの治療法」というイメージの漢方薬ですが、近年漢方薬を処方しているお医者さんは約90%と増えているそうです。

雑誌などでも漢方・薬膳特集などよく目にします。
カラダの冷えやストレスなど女性のさまざまな悩みに効果が期待できる漢方薬。
ストレス社会で頑張る女性に漢方を取り入れる人は年々増えています。

民間療法のようなイメージも強く、費用が高い印象の漢方薬ですが、健康保険は適用できるのでしょうか?

  • 街の漢方薬局やさんで買う漢方薬は保険適用できるのか?
  • 保険で安く購入できる漢方薬はどんなものか?

今回は漢方の保険適用についてご紹介します!

漢方薬は保険適用できる?

厚生労働省のサイトによると、医療保険が適用される医薬品に漢方薬も指定されています。
その数は生薬300品以上、エキス剤600品以上です。

医療保険が適用される医薬品について 厚生労働省

参考

生薬とは漢方薬の原料となるものです。
エキス剤とは生薬(薬草など)からエキスを抽出して製剤化したものです。

エキス剤は内容成分が一定しているので、つねに安定した効果が得られます。
厳密にいうと製薬会社によって効果に若干の差があるのですが、原料や作る人によって品質に大きな差が出る煎じ薬(湯剤)などに比べると安定しています。

現在、医療用として主に使われているのがエキス剤です。
ドラッグストアなどに市販されている葛根湯などもエキス剤です。

誰でも気軽に飲めるというのも大きな利点ですね。

漢方薬を保険で買うには?

まず、保険が適用される薬についての基礎知識ですが、厚生労働省の定義によると、

保険調剤として調剤報酬が支払われるには
保険薬剤師が保険薬局において
健康保険法、薬剤師法、医薬品医療機器等法、
医療法等の各種関係法令の規定を遵守し
『保険薬局及び保険薬剤師療養担当規則』の規定を遵守し
薬学的に妥当適切な調剤を行い
調剤報酬点数表に定められたとおりに請求を行っている。

とされています。
むずかしい言葉が並んでいますね。

簡単に言うと、保険が適用される薬は「保険薬局保険薬剤師に調剤してもらった薬」ということです。

保険薬局とは、厚生労働省に指定された保険調剤を実施できる薬局のことです。
(健康保険法第63条)
保険薬剤師とは、厚生労働省に指定された保険調剤を行える薬剤師のことです。
(健康保険法第64条)

また、薬剤師法で以下のように定められています。

処方箋による調剤(第23条)
薬剤師は、医師、歯科医師又は獣医師の処方箋によらなければ、販売又は授与の目的で調剤してはならない。

引用:保険診療における指導・監査

つまり保険適用の薬を買うには、

  1. 医師の診断を受けて
  2. 医師の処方箋をもって保険薬局に行き、保険薬剤師に調剤してもらう

必要があるんですね。

保険適用できないケース

これまで見てきたことからわかるように、(保険薬局でない)街の漢方薬局やさんでは保険を使うことができません。

漢方薬局でいろいろなカウンセリングを受けて診断してもらって、厚生労働省が指定している薬を調合してもらっても、残念ながら保険適用外です。
厚生労働省が認定した保険薬局ではないからです。

また、保険が適用される医薬品に指定されていたとしても、ドラッグストアやオンラインで買う漢方薬には保険は適用されません。
医師の処方箋がないから、そして保険薬局でないからですね。

保険が適用される漢方の種類

保険が適用される漢方はエキス剤(生薬の成分を抽出して製剤化したもの)と生薬(漢方の原料、薬草)です。

生薬は調合して土瓶でことこと煮詰めるなど、煎じる必要があります。
保険がきく煎じ薬がほしい人は、漢方を煎じる知識と技術がある保険薬剤師さんがいる保険薬局に行かなければいけないわけですが、その数は少ないと思います。
なので、処方される薬はほとんどがエキス剤というのが現状のようです。

しかし指定されているエキス剤の種類は多く、主要なものはほぼ保険適用できると思われます。

漢方の婦人科三大処方と呼ばれる「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん」「加味逍遥散(かみしょうようさん」「桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん」などは、もちろん保険適用できる医療品として指定されています。

お医者さんの中には漢方薬についてあまり知らない人もいます。
事前にホームページなどで漢方を処方しているクリニックかチェックして、中医学の知識があるお医者さんに見てもらうようにしましょう。

よほど特殊な漢方薬でない限り、漢方薬局で調剤してもらった薬の漢方処方名をきき、かかりつけ医に医療用の漢方エキス剤として処方してもらうという手もあるようです。

漢方薬局では全額自己負担ですが、処方してもらうと保険で負担が減ります。
製薬会社や調剤する人によって微妙に漢方の効き目が変わることがあるようですが、費用をおさえてじっくり取り組みたい人は試してみるのもいいかもしれません。

具体的な漢方薬の成分・品名については、厚生労働省のサイトに「保険診療に用いられる医薬品のリスト(内用薬)」が公開されているので見てみてください。
エクセルデータの方は、7100番~8100番あたりが漢方薬のリストです。

まとめ【漢方は保険適用できる】

保険が適用される漢方薬の種類は多く、主要なものはほぼ保険を使うことができます。
医療用として使われているのは主にエキス剤です。

保険適用となる条件は、

  1. 医師の診断による処方箋があること
  2. 保険薬剤師がいる保険薬局で調剤してもらい購入すること

この2つの条件をどちらも満たすことが必要です。

街の漢方薬局や、ドラッグストア、オンラインショップで購入するものは保険適用できませんのでご注意くださいね。

なお、漢方以外の薄毛治療については保険適用が難しいかもしれません。
詳しくは「女性の薄毛治療で保険は適用されないの?」を参考にしてみてくださいね。